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1999年8月7日 東京湾納涼船(その1) [新・たそがれ日記]

1999年8月7日(東京湾納涼船1)

今日はクラブ・フェイクレディの夏の定番イベント「東京湾納涼船・カリビアンナイトクルージング」の日です。
東海汽船の大島航路の定期船が17時過ぎに帰港して23時半の出航までの間に、お船丸ごとアルバイトをするこの船上ビアホールの楽しさを、あたしは女装クラブ時代に教えてもらいました。
船という閉ざされた空間で2時間を共にすることで、一般の方とあたしたち女装者との距離が近くなり、ビールの酔いも手伝って和気あいあいの交流が生まれるからです。

という訳で、あたしとしてはかなり思い入れのある企画なのですけど、今年はクラブ・フェイクレディの広報媒体をインターネット環境に移したばかりのせいか、あるいは女装者の嗜好が変わってきたせいか、7人(女装4・女性1・男性2)という少人数での挙行になりました。
女装人口が増えたような気がしても、それは夜の世界の話で昼間から堂々と外へ出られる人の数は相変わらず少ないし、まして真夏、クーラーの効かない船の甲板という厳しい環境に耐えられるだけのメイク・テクニックをもってる人はさらに少ないのです。
それに若い女装娘たちにとっては、大衆的な船上ビアホールよりも、高いお金を出しても空調の効いたおしゃれな船室でフランス料理をいただく「サンセット・ディナー・クルージング」の方がお好みなのかもしれません。

15時半、いつものように渋谷の美容室に行き、着付けをしてもらいます。
今日の浴衣は、濃淡の鼠地に大輪の黄菊をいっぱいに描いた「竺仙」(浴衣地のブランド)、数日前に仕立て上がったばかりの初下ろしです。
着付けの担当の方に「花火が一斉に開いたみたいな感じですね」と言われたようにかなりインパクトのある柄ですけども、着付けてみると濃淡のぼかしが入っている分、ちょっと抑さえた感じになります。
帯は、かわいらしさを添えたいので黄色の上に赤の縞帯を重ねた2本巻の変形文庫結び。
「派手で、粋で、女らしい」順子の着物コンセプトそのままのコーディネートです。着付けが終わってビルの1階に降りてきた時、花屋さんにあたしの浴衣とよく似た黄菊があるのに気づき「一本下さい」と買い求め(210円)、「髪に刺すので」と短くカットしてもらいました。

それを持って渋谷東横店の「ハイネット」に駆け込み、落ちないようにしっかりセットしてもらいました。これで準備完了、山の手線で浜松町に向かいました。(続く)
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