SSブログ

2008年07月24日  土用の丑の日 [食文化論]

2008年07月24日  土用の丑の日
7月24日(木) 晴れ 東京 33.1度 湿度 62%(15時)

夕食は、土用の丑の日ということで、近所のお魚屋さんで焼いてもらった鰻の蒲焼。

土用は、五行思想に基づく暦上の区分で、各季節の終りの約18日間設定されている。
したがって、夏の土用が、もっぱら知られているが、四季それぞれにある。
現在の暦法では、太陽黄経に基づいて期間が定められている。

春の土用 : 太陽が黄経27度の点を通過する瞬間から立夏(45度)まで
夏の土用 : 太陽が黄経117度の点を通過する瞬間から立秋(135度)まで
秋の土用 : 太陽が黄経207度の点を通過する瞬間から立冬(225度)まで
冬の土用 : 太陽が黄経297度の点を通過する瞬間から立春(315度)まで

その18日間に十二支の丑の日があれば、「土用の丑の日」になる。

そもそも、鰻の蒲焼が一般に食べられるようになったのは、江戸中期のことらしい。

では、なぜ土用の丑の日に鰻を食べるかというと、平賀源内(1728~1780)が言いだしっぺだというのが、もっぱら通説。

商売がうまく行かない鰻屋が、平賀源内の所に相談に行ったところ、源内は「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承をヒントに、「本日、丑の日」と書いて鰻屋の店先に貼ることを勧めた。
それだけのことなのだが、その鰻屋は大変繁盛。
他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したという。
(青山白峰著『明和誌』文政5年=1822年)

夏負け防止のために、「丑の日に『う』の字が附く物を食べる」のなら、梅干でも瓜でもいいわけだが、栄養価からすれば、良質なタンパク質でビタミンAを多く含む鰻が最適の選択だったと思う。
だから、この習俗が根付いた理由だろう。

「土用の丑の日」、今年は2度あって、7月24日と8月5日。
鰻大好きのウチのパートナーは喜んでいる。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。