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2011年08月31日  フカヒレも鯨肉の二の舞? [食文化論]

2011年08月31日  フカヒレも鯨肉の二の舞?
8月31日(水)

この調子だと、いずれフカヒレも鯨肉の二の舞だなぁ。

種が絶滅してしまうような乱獲は避けるべきなのは当然だが、特定の民族の食文化を法律で規制することには賛成できない。

こんなことを続けていけば、アングロ・サクソンが食べるもの以外は、食べてはいけないということになりかねない。
そんなのは、食文化帝国主義だ。

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フカヒレ食べ納め? 米カリフォルニア州で売買禁止法案

全米最大の中国系人口を擁する米カリフォルニア州で、中華料理の高級食材フカヒレの売買や所有を禁じる法案が州上院予算委員会を通過した。フカヒレ目当ての乱獲批判から中国系議員らが提出したが、他の中国系の団体や政治家らは「文化慣習への侵害」と猛反発、議論になっている。

カリフォルニアは中国系が約125万人と、全米の約3分の1を占めており、フカヒレ消費量は全米の約85%に及ぶとされる。州下院はすでに通過しており、9月にも開かれる上院本会議でも可決されれば、2013年から州内の料理店などでの販売が禁じられ、自宅でも調理できなくなる。

法案は、中国系で民主党の州下院議員、ポール・フォン氏らが提出した。ロサンゼルス・タイムズ紙によると、フォン氏は長年フカヒレスープを食べてきたものの、漁によるサメの絶滅危機を描いた映画を数年前に見て反対派に転じた。俳優のレオナルド・ディカプリオ氏らが法案支持の手紙を上院議員宛てに出し、中国出身の米プロバスケットボール(NBA)の元スター選手、姚明(ヤオ・ミン)氏も反フカヒレの動画を撮影して運動に加わり、支持が広がった。

これに対し、中国系の食品事業者らは「アジア文化への攻撃になる」として、他の中国系議員らと法案反対のロビー活動を展開。「中国系社会の分断」と米メディアは報じている。

中国や各国の中国系富裕層の増加を背景に、フカヒレ漁によって、世界で年間推計約7300万頭のサメが命を落としている。米連邦政府は今年1月、フカヒレ漁の規制強化法を成立させた。(ロサンゼルス=藤えりか)

『朝日新聞』2011年8月31日10時13分
http://www.asahi.com/food/news/TKY201108290411.html

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