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2011年09月18日 クスクスはなぜ流行らない? [食文化論]

2011年09月18日 クスクスはなぜ流行らない?
9月18日(日)  晴れ  東京 31.7度 湿度 55%(15時)

昼食は、パートナーが買ってきた、鴨肉のローストとクスクス。
110918.JPG
クスクスは、一見、粟粒に見えるが、硬質小麦の一種であるデュラム小麦(Triticum durum)の粗挽粉に水を含ませ、小さな粒状(1mm大)にしたもの。

クスクスを主食とし、肉やスープ類と共に食べる料理を総称してクスクス料理という。

北アフリカ、もしくは、その北のシチリアで発祥したと考えられ、シチリアやサルデーニャの伝統料理でもあり、アルジェリアなどマグレブの主要な料理。
また、アフリカのギニア湾岸諸国(ガーナ、セネガルなど)にも分布する(サハラ交易で伝わった?)。
現在では、フランスや中東(シリア、レバノンなど)でも食べられる。

う~ん、正直言って、おいしくない。
古典的日本人である私の口には合わない。
問題は、やはりボソボソした食感か。

日本人のでんぷん食に対する伝統的な食感は、モチモチ感が必需。
餅、おこわ(=強飯)、ご飯、蕎麦、うどん、芋(里芋、山芋)など、程度の差はあれモチモチ感を好む。
外来のものでも、パン、饅頭、ナンなど、モチモチ感があるものは受け入れられる。

クスクスにはそのモチモチ感が欠けている。

こうした日本民族の伝統的なモチモチ嗜好は、北インドから東南アジア、中国南部、そして西日本に広がる暖温帯(照葉樹林帯)の食文化(モチ食文化)と共通するもので、日本人の先祖ががどこから来たか?という問題に示唆を与えてくれる。

それだけに、モチモチ好みは、けっこう根深いものがあると思う。

夜は、武蔵屋のお蕎麦を茹でる。
付け合わせは、牛肉と長葱の醤油炒め。


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