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2011年09月26日  吉祥寺「クゥーチャイで」で餅米カレーを食べながら考えたこと [食文化論]

2011年09月26日  吉祥寺「クゥーチャイで」で餅米カレーを食べながら考えたこと
9月26日(月) (承前)
昼食は、南口駅前通りのタイ料理「Khuchai(クゥーチャイ)」へ。

前回、とてもおいしかった「48Redカレー」をまた注文。
今回は、ご飯をもち米(+100円)にしてみる。
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↑ 籐の筒型容器に蒸したもち米が入っている。
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↑ もち米を取り出すとこんな感じ。
生春巻と小さなトムヤンクンスープがついたレッドカレー(もち米)のランチセット(980円)。

「48Redカレー」の「48」は48時間煮込んでいるということ。
002.JPG
↑ 見るからに濃厚そう。

前回、このブログに感想を書いたら、オーナーさんが「ウチのカレーは野菜を多く煮込んで居るので、味が毎日毎回違うかも知れません」とコメントをくださった。

たしかに、前回と中身が違う。
まず、見た目で前回は入っていなかった(と思う)ナッツを確認。
次に食感でサツマイモを確認。

だけど、ひとつ判らないものがある。
直方体で中が詰まってなく、食感は植物性たんぱく質系。
隙間にカレーが浸みこんでいて、よく合う。

お水を注ぎに来た、引退試合(10月2日:後楽園ホール)を目前にして減量ですっかり精悍さを取り戻したオーナー(キックボクシングの元日本フライ・バンタム級チャンピオン深津飛成さん)に尋ねてみた。

「厚揚げを揚げたものです」

なるほど・・・、植物性たんぱく質系というのは当っていたけど、厚揚げの(二度揚げ)までは思い至らなかった。

仏教徒が多いタイでは肉食を避ける人が多いから、この手の植物性たんぱく質(大豆系)の食材はよく用いられる(日本でいう精進料理)。
その応用なのだろうな。

カレーは文句なくおいしい!

ただ、前回のインディカ米のように、スプーンがどんどん進まない。

濃厚なカレーと、もっちりしたもち米の相性は食感的に悪いわけではない。

単純に食べにくいのだ。スプーンでは・・・。

インディカ米のようにカレーをかけてサクサクと食べられない。
ひと塊りになっているモチ米をスプーンで少量切って、そこのカレーをかけて、いっしょに持ち上げて食べる。
どうにもまどろっこしい。

で、考える。
そもそももち米をスプーンで食べようとするのが間違いなのだと・・・。

おそらく、東南アジアで、もち米とカレーを食べる場合は、もち米を手づかみにしているのではないだろうか。

適量のもち米を握って、その端をカレーに浸して食べる、そんな感じだと思う。
そうすれば、もっと食べやすく、おいしく感じるように思う。

ただ、日本にはそういう食習慣(食べ方の作法)がない。
自宅ならともかくレストランでそれをするのは、ちょっとはばかられる(一応、女性だし・・・)。

食文化というものは、本来、食材や調理法から食事の仕方(作法)までの総合的な文化体系だ。
それをそっくりセットで移入した場合は問題ないのだが、現実にはそうでない場合がけっこうある。

たとえば、洋食であるハンバーグを箸で食べる日本人はけっこういる。
どこまで、食文化のセットを追求するかは、けっこう難しい問題のように思う。

というわけで、もち米カレーを食べながら、思いがけず食文化的思考をしてしまった。


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